講座の概要・目的
プログラミング初心者の方に向けて、プログラミングで絶対必要な基礎知識を一通り学習できる入門用の記事を数回に分けて掲載します。記事内ではC#というプログラミング言語を使用して進めますが、どのプログラミング言語でも共通して覚えるべき基本的な概念を理解することを目的とします。
また、学習は実際にプログラミングをしながら進めていきますが、無料で使える高機能なツールVisual Studioというソフトを使用することで、初心者でも簡単に本格的なプログラミングを体験できます。
なお、基礎学習用の記事や書籍でよく使われるコンソールアプリケーション(GUIのない文字だけ表示するアプリ)やWindowsアプリケーション(Windows OS でのみ実行できるGUIアプリ)ではなく、もっと実践に直結するであろうWebアプリケーション(ブラウザ上で動作するアプリ)を使っていきます。
以下に各回の概要とリンクを掲載します。
第1回 講座の概要・目的
本記事。
所要時間目安:5分。
第2回 Visual Studio の説明
開発環境として使用する Visual Studio のインストールから、ソリューション・プロジェクトというものについての説明、簡単な Hello World プログラムを作成して実行するまで、基本的な使い方を解説します。 Visual Studio の説明はこちら
所要時間目安:30分~ (ソフトウェアのダウンロード、インストールが必要なため、インターネット回線速度等により時間がかかる場合があります。)
第3回 順次実行を理解する
プログラムの基本中の基本である順次実行について、デバッグ実行という機能を使って実際にプログラムを実行しながら学習します。 前半:順次実行とデバッグ実行機能についてはこちら 後半:前半で作成したWebアプリケーションの仕組み説明はこちら
所要時間目安:30分
第4回 変数・定数を理解する
プログラミングにおいて無くてはならない変数について学習します。変数とは何か、使い方について、変数宣言・アクセス修飾子・型というものに注目して説明します。併せて定数というものについても簡単に説明します。 前半:変数の宣言、アクセス修飾子についてはこちら 後半:変数の型、定数についてはこちら
所要時間目安:30分
第5回 反復処理(ループ)を理解する
特定の命令を繰り返し処理する反復処理(ループ)について、その必要性と使用方法を学習します。ループ命令として最も基本的なfor文、最も良く使用するであろうforeach文とそれに関係するコレクション(配列、List)というものを中心に説明し、その他のループ命令(while文等)ついても簡単に説明します。 前半:ループの説明、for文の使用方法についてはこちら 後半:foreach文とコレクション、その他のループ命令についてはこちら
所要時間目安:60分
第6回 条件分岐を理解する
条件によって処理を変えることができる条件分岐について学習します。条件分岐命令として最も基本的なif文、それを少し発展させたif-else文および複数の条件を組み合わせる複合条件、ネストについてを中心に説明します。また、もう1つの条件分岐命令switch文についても簡単に説明します。 前半:if文についてはこちら 後半:if-else文についてはこちら 延長戦:複合条件、ネストおよびswitch文についてはこちら
所要時間目安:60分
第7回 演算子について
「+」、「-」等のことを演算子と言いますが、良く使う演算子について解説します。 演算子についてはこちら
所要時間目安:30分
第8回 関数について
関数(メソッド)とは何か、プログラム言語であらかじめ用意されているメソッドの使用方法および独自のメソッドを作成(定義)する方法とその使いどころを学習します。 前半:関数(メソッド)とは何かおよび使用方法についてはこちら 後半:独自メソッドの作成(定義)と使いどころについてはこちら
所要時間目安:60分
番外編 Enum try-catch文(例外処理、エラー処理)
本編では詳しく説明できなかった、Enumとtry-catch文(例外処理、エラー処理)について説明します。 Enumについてはこちら try-catch文(例外処理、エラー処理)についてはこちら
所要時間目安:60分
第9回 実践演習 「ハイ&ロー」ゲームを作成する
講座の総仕上げとして、「ハイ&ロー」というゲームを作成する演習を行い、学習内容の理解を深めます。 PART1:演習課題の説明とプログラミングの進め方についてはこちら PART2:演習のヒントはこちら PART3:演習回答例はこちら PART4:回答解説はこちら PART5:回答解説の続きはこちら
所要時間目安:8~40時間
演習で作成するゲームの概要
最後の演習で作成するハイ&ローというトランプゲームのルールをお伝えしておきます。ループや分岐等を学習する際、どんな場面で使えるのかを想像しながらは進めるとより学習効果が高まります。
ルール
- ①ジョーカーを除くカード52枚をよく切り、2人に均等の枚数を裏向きで配る。配られたカードは裏向きのまま山にしておく。
- ②親および子を決める。
- ③親が自分の山の一番上からカードを1枚取り、表向きに置く。
- ④子が自分の山の一番上からカードを1枚取り、裏向きにおく。
- ⑤子は自分のカードが親のカードより大きい(ハイ)か小さい(ロー)かを予想して宣言する。
- ⑥子は自分のカードを表向きにし、予想が当たっていれば出されている2枚のカードを獲得する。はずれた場合は親が2枚獲得する。ただし、2枚が同じ数字の場合は自分のカードを1枚ずつ獲得する。(獲得したカードは山に戻さない。)
- ⑦親子を交代して③から⑦を繰り返し、山がなくなったら終了。
- ⑧最終的に獲得した枚数が多い人が勝ちとなる。
※このルールが全国共通のルールというわけではありません。
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